浪人のお金

大学受験で希望の大学に合格出来なかった場合、浪人という選択肢があります。
予備校に通って勉強するスタイルが一般的ですが、人によっては自宅浪人や他の大学に通いながら受験勉強をする場合もあるでしょう。

浪人のメリットは大学受験を再挑戦出来る事ですが、当然デメリットも多く存在します。
その最たる例が、学年の遅れとお金が掛かる事です。

1年間かけて受験勉強をするため、その期間は実質無職として過ごす事になってしまいます。
さらに、大学入学後は他の生徒よりも1つ年上の状態で大学生活が始まります。

また、浪人する上でお金が掛かる事は避けられません。
自宅浪人であれば話は別ですが、ほとんどの場合多額の費用が掛かります。

今回は、浪人に必要なお金についてご紹介します。
どの程度の費用が掛かるかを把握し、浪人の可否を判断しておきましょう。

Contents

浪人にはお金が掛かる?

一般的に、浪人にはお金が掛かります。
ほとんどの場合、浪人生は予備校や学習塾に通って勉強をする事になります。

そのため、それらの費用が掛かる事は避けられません。
予備校や講座によって費用は異なりますが、基本的に年間数十万円は必要とみておいた方が良いでしょう。

また、電車やバスで通う場合は交通費が別途必要になります。
一日通して勉強をする場合、毎日の昼食代も馬鹿になりません。

例外として、自宅浪人の場合はあまりお金が掛かりません。
予備校等に掛かる費用が一切無く、教材費や模試代程度のみで済ませる事が出来ます。

浪人を選択する際には、お金が掛かる事を把握した上で判断しましょう。

大学受験のために浪人する際の予備校の費用は?

大学受験のために浪人する際の予備校の費用

実際に、大学受験のための浪人で掛かる費用はどの程度なのでしょうか?
浪人する際の予備校の費用は、予備校や講座によって異なります。

そのため一概にこの金額と言い切る事は出来ませんが、あくまで一例として具体的な費用をご紹介していきます。
ここから挙げるのは、国公立大学受験のコースを想定した、通常授業の費用です。

医学・薬学・農学・獣医学系の場合、予備校の費用は530,000~870,000円ほどとされています。
これらの講座は、全体的に費用が高くなりがちな傾向にあります。

文系の場合、予備校の費用は670,000~780,000円ほどとされています。
医学・薬学・農学・獣医学系と比較すると費用は少なめですが、大きな負担になる事には変わりないでしょう。

理系の場合、予備校の費用は580,000~760,000円ほどとされています。
他の講座と比較すると、費用はやや少なめです。

また、この他にも季節講習費が100,000円ほど掛かります。
交通手段によっては交通費も必要です。

私立大学と国公立大学では費用が異なる?

予備校を利用して浪人する場合、私立大学受験か国公立大学受験かによっても費用は異なってきます。
私立大学受験の場合、理系と文系の講座の費用は全体的に少なめで済みます。

一方で、医学・薬学・農学・獣医学系に関しては、私立大学受験の方が費用は高くなります。
ここからご紹介するのは、私立大学受験のコースを想定した、通常授業の費用です。

医学・薬学・農学・獣医学系の場合、予備校の費用は650,000~2,550,000円ほどとされています。
こちらに関しては、国公立大学受験の場合と比較して費用が高いです。

文系の場合、予備校の費用は650,000~700,000円ほどとされています。
文系の場合、国公立大学受験の場合と比較して費用は少なめです。

理系の場合、予備校の費用は650,000~690,000円ほどとされています。
理系の場合も、費用は比較的少なめで済みます。

宅浪はお金が掛かる?

自宅浪人をする場合、お金はあまり掛からないようです。
予備校の費用が一切掛からないというのが大きく、これだけで数十万円安く済ませる事が出来ます。

交通費や食費の心配も少なく、必要となるのは教材費や模試代程度でしょう。
教材費については10,000~30,000円ほどで済むようです。

模試代については1回5,000~10,000円ほど掛かります。
ただ、自宅浪人には成功率が非常に低いというデメリットが存在します。

図書館などで勉強する場合は別ですが、基本的に自宅で勉強する事になります。
よほど自制心が強くなければサボりがちになってしまいます。

また、予備校を利用出来ないため、受験に関する情報を集める事も困難です。
さらに、受験仲間を作りにくく、他人との接点が無くなりがちになります。

よほど経済的に苦しいという場合でなければ、予備校に通った方が良いでしょう。

浪人するためのお金はどう捻出する?

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ここまでご紹介してきたように、浪人するためには多くのお金が必要となります。
では、そのお金はどのように用意すれば良いのでしょうか?

自分で用意する方法として、アルバイトで浪人の費用を稼ぐ事が考えられます。
浪人をすると、1年間ほとんどの時間を自由に使う事が出来ます。

そのため、その時間をある程度アルバイトに費やせば、浪人の費用を賄う事は十分可能と言えます。
その際の注意点としては、あくまで浪人の費用を稼ぐためという目的を忘れない事が挙げられます。

お金が貯まっていく事は悪い事ではありませんが、必要以上に稼いだ所で勉強時間が削られるだけです。
お金がある事で誘惑も生まれやすくなるため、浪人の費用が賄える程度に抑えておきましょう。

アルバイトのデメリットとしては、やはり勉強時間が削られる事が挙げられます。
受験勉強のために浪人したにも関わらず、その勉強時間が削られてしまっては本末転倒です。

可能な限り、親からの援助に頼った方が良いでしょう。

浪人するためのお金を親が負担する場合は?

浪人の費用を親に負担してもらう場合も考えられます。
実際、ほとんどの浪人生は親に浪人の費用を負担してもらっています。

親に負担してもらう事のメリットは、受験勉強に専念出来る事です。
アルバイトで削られる時間が無くなり、受験勉強のみに打ち込む事が出来ます。

親に負担してもらう事のデメリットとしては、親への経済的・精神的な負担が大きい事が挙げられます。
経済的に苦しい家庭の場合、親に援助してもらう事は好ましくありません。

親の心情としても、来年受からなかったらという不安が大きく、精神的に負担になります。
教育熱心な良心であれば心配いりませんが、そうでない場合は親からのプレッシャーに耐えながら浪人する事になるでしょう。

浪人するためのお金が無い場合は?

浪人をしたいけれど、浪人するためのお金が用意出来ない場合もあるかもしれません。
では、そのような場合はどうすれは良いのでしょうか?

考えられる手段としては、3つあります。
1つ目は、自宅浪人をする事です。

予備校に通わなければ、浪人の費用は大きく抑える事が出来ます。
成功率は低めですが、やむを得ない場合であれば試してみるのも手です。

2つ目は、浪人に掛かるお金を借りる事です。
奨学金や消費者金融を利用して、浪人の費用を賄う事が考えられます。

3つ目は、浪人を諦める事です。
第一志望の大学に受からなかったとしても、滑り止めの大学で妥協しておく事も有力な選択肢でしょう。

ただ、滑り止めも含めて全て落ちてしまった場合は浪人するしかありません。

浪人に必要なお金についてまとめ

浪人に必要なお金についてまとめ

浪人に必要なお金は、決して少なくありません。
予備校に通いながら受験勉強する場合は、講座によっても異なりますが、数十万円の費用が掛かる事になります。

自宅浪人という手もありますが、ほとんどの場合失敗に終わるため、あまりオススメ出来ません。
浪人のためのお金を用意する方法としては、親に負担してもらう事、アルバイトをする事が挙げられます。

アルバイトをする上でのデメリットは、勉強時間が削られてしまう事です。
受験勉強のために浪人するからには、出来るだけその時間を無駄にしない事が大切です。

そのため、ほとんどの浪人生が親に浪人のお金を負担してもらっています。
しかし、それは親にとって喜ばしい事ではありません。

経済的な負担がある事はもちろんですが、何よりも精神的な負担が大きいです。
来年受からなかったらどうしようと、不安を抱えながら1年を過ごす事になります。

浪人は、自分一人の責任だけでなく、他人にも迷惑をかけてしまいます。
親のためにも、浪人をするからには必ず志望校に合格するという意気込みで努力しましょう。


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