いきなり塾に通い始めるというのは、かなりハードルが高いでしょう。
生徒の目指すものは、学校の授業の対策から受験の対策まで千差万別です。
雰囲気や講師が、通ってから「合わない」と思うのは、誰にとっても悲しいことです。
だからこそ、その前に一度、体験授業を受けてみましょう!
Contents
体験授業とは一体何をするの?
でも、体験授業って、一体何をするのでしょうか。
多くの塾における体験授業では、通い始めてから実際に受ける授業が受けられます。
本当に導入部から最後の締めまで、全てを実体験する事が出来ます。
塾にとっては、実際の授業をすることで、塾の良さをアピールする目的があります。
塾の中には、学校では教えてくれない、教えにくいことも教えてくれる塾もあります。
このような、他では知りえなかった知識も、体験授業の中でも教えてくれます。
これが授業のための知識や解き方を教えてくれる期待感を高めることにもなります。
生徒にとっても、塾の雰囲気や様子を知る機会になります。
一口に塾と言っても、教室が目指そうとしているモノはそれぞれ異なります。
有名進学校や有名大学を目指す進学塾もあれば、日々の学習をメインにした塾もあります。
生徒の通塾の目的によっては、雰囲気が合わないということもあり得ます。
事前に授業を受ければ、教室の空気や講師との相性の判断が出来ます。
塾の体験授業、注意するポイントは?
では、実際に、体験授業を受けに行くとなった時に、注意すべきポイントは何でしょうか。
いくつかの場面に応じて、失敗しないためのポイントをお伝えします。
塾の体験授業の電話の仕方は?
最近は、WEBで相手と一切話す事なく、申し込める塾も増えてきました。
しかし、やはり塾への体験授業の申し込みは、電話での連絡がまだまだ主流です。
この時、注意したいのは、まず相手が体験授業をしてくれるかの確認です。
体験授業の受付中と書いてあっても、「実際はしていない」という塾はかなりあります。
実は、体験授業というのは、塾側にとっては百害あって一利がある程度の制度です。
体験授業は利益になりませんが、準備のために講師の時間を割かなければなりません。
しない塾というのは、このデメリットに目を向けています。
チラシに書いてあるけれども、実際はしてないという塾ならば、その段階でやめましょう。
看板と中身が一致していませんので、実際の授業も同様な可能性があります。
次は、申し込む生徒側の注意ですが、予めチラシやHPのコピーを用意しましょう。
全く資料が何もない状態で臨んでいると、日時の連絡や確認が面倒になってしまいます。
ある程度、体験授業に参加する候補日を作っておき、その候補を塾側に伝えます。
こうすると、後は塾側の都合。
候補日の中で、実際に体験授業が出来る日を教えてくれます。
このようにスムーズに話を進める事を心がけましょう。
例えば、このようなサイトを活用することをオススメします。
これならば、塾の比較をしつつ、時間帯なども確認しながら電話が出来ます。
塾の体験授業を受ける際の服装は?
体験授業の際の服装を、特別に規定しているような塾はありません。
学校へ行く時の制服であったり、ジャージであったりと、その格好は特に言われません。
ただ、当たり前の話ですが、汚れた服装や不潔な状態では、担当の講師が嫌がります。
また、他の生徒への迷惑にもなりますので、この点は注意が必要です。
人に会うエチケットとして、身だしなみはキチンとしておきましょう。
塾の体験授業の時の持ち物は?
体験授業の際の持ち物は、塾側から伝えてくれます。
ただ、手ぶらで、何も持ってこなくても大丈夫ということは、あまりないようです。
持ち物として多いのは、筆記用具と学校指定の教科書、使っているノート類です。
塾も素晴らしいテキストを用意していますが、教科書に立脚して使います。
そのため、教科書がないのでは、テキストも真価を発揮できません。
勿論、塾も教科書やノート、筆記用具など学校で使っているものは一揃い置いています。
しかし、教科書や筆記用具などは、自前のモノがあると、やはり都合が良いです。
あれがない、これがないとなる度に、再度、講師側は追加の準備が必要となります。
特に、個別指導の場合、この準備期間の度に授業を中断しなければなりません。
予め、持ち物を聞いて、ちゃんと用意しておきましょう。
もし当日になって体験授業に行きたくないとなったら?
そうして、当日を迎えました。
しかし、当日になってやっぱり辞めておく、という事もあるでしょう。
こうなった時は、素直に塾側に「体験授業を取りやめる」と伝えましょう。
取りやめることについて、生徒側が罪悪感や、勿体なさを感じる必要はありません。
ただ、塾に対して、取り止めの連絡だけは絶対にしておきましょう。
遅刻なのか、それとも欠席なのか、明確な意思表示をすることが大切です。
この意思表示を曖昧にすると、入会を待ち望んでいる塾側は追いかけてきます。
塾の体験授業で緊張する時には?
体験授業をする生徒に対して、塾側も気を配ってくれています。
例えば、出入り口に近いところに座席を配置したり、定期的に室長が見回ったりします。
他にも、友人や同級生に近い位置に配置するなど、気を配ってくれています。
まずは、安心して教室に入る事が出来るように作られています。
もし、授業を受けている中で緊張してしまったら、近くの人に助けを求めましょう。
巡回している責任者や近くの生徒、チューターなど講師以外の方は沢山います。
体験授業の生徒に対しても、講師は腫れ物に扱うようには接してくれません。
これからをイメージさせるために、体験授業をしているのから、いつも通りの授業です。
困った時、緊張する時は、恥ずかしがらずに助けを求めましょう。
本当は怖い塾の体験授業
さて、ここまで体験授業についてお話ししてきました。
先に結論を言ってしまうと、体験授業は、時間があるならば、受けておくべきです。
チラシやHPだけでは分からない、教室の雰囲気や、授業の中身のレベルも分かります。
しかし、体験授業というのは、本当は怖いものです。
あまり積極的に受けないようにしておく方が良いでしょう。
体験授業を受けると入塾の勧誘をされる
どの塾も適切な授業計画を作るために、入会前にカウンセリングを行っています。
このカウンセリングで入る気にさせてしまえば、塾は体験授業を実施しなくて済みます。
それなのに、なぜ塾が体験授業を開催しているのか。
理由はシンプルにたった一つで、新規入会者の獲得のためです。
そのカウンセリングで「完全に入る気」にさせられなかった場合の最後の手段なのです。
多少、時間や労力のデメリットはありますが、それでもリターンは大きいものです。
もちろん、生徒側にとっても、塾の授業の状況や先生の内容などを見る機会にはなります。
しかし、体験授業を受けた後に、待っているのは塾への入会の勧誘です。
「入る気が多少なりともあるから、体験授業を受ける」というのが、塾側の認識です。
入る気もないのにちょっと興味があるから、という程度で参加する事はやめましょう。
塾の体験授業の上手な断り方
もし、塾側から体験授業の後、入会を薦められたのであれば、断ることも一つの手段です。
ただ、その断り方も上手な断り方、下手な断り方があります。
一番、下手な断り方は、「他にも塾の体験を受けている」という断り方です。
これだと、塾にしてみれば、転塾のチャンスや巡ってこちらへくる可能性を感じます。
「先生が下手」や「授業がつまらない」というのも、角が立ちやすい断り方です。
一番良いのは、「素晴らしい授業だったが、私(子供)のレベルや方針には合わない」という断り方となっています。
塾には、本部直営、個人経営、FCと多様ありますが、やはり方針やレベルの差があります。
こういえば、塾側も方針を曲げてまで追ってきにくくなります。
塾の体験授業のまとめ
塾の体験授業は、塾側には労力や時間のデメリットが存在します。
しかし、生徒側には、何一つとしてデメリットは存在しません。
入塾を考えているならば、2〜3校ほど受けてみて、自分に合った塾を探しましょう。
体験授業を受ける目的は、事前に塾の雰囲気や授業を知ることです。
あまり、一回の体験に過度な期待を持たないようにしましょう。