小学生と塾

最近、ランドセルではなく、塾用のカバンを持って走り回る小学生をよく目にします。
小学生は、どんな塾に通っているのか。

当ページでは、小学生の塾選びの方法、費用・月謝、いつから始めるなどの疑問について記載していきます。

Contents

小学生の塾の必要性!行かせるべきか?

小学生の塾の必要性

小学生の塾の必要性、実際に行かせるべきかという事について触れていきます。

小学生の塾は必要?それとも不要か?

その前に、そもそも小学生に塾は必要なのか?
そういう質問がありそうですが、やっぱり塾通いをしてほしい、というのがあります。
あくまでも、「ほしい」レベルです。

子供自身の力と親のサポートで、学習をクリアー出来るならば、それが最善の形です。
しかし、そうも言っていられない事情があります。

まず、一番に中学生へ上がるための準備期間が、どんどん長くなっている事。
小6の冬から春の間は、数学や英語の予習をしていないと、中学校で最初から躓きます。

小4の勉強が難しくなるタイミングで、授業についてこられなくなってしまう、ということも考えられます。
また、勉強を見ることが出来る人間が減っているというのも一つ。

学歴云々ではなく、働く時間が長くなったことで、親が子供の勉強を見ることもなくなり、でき具合を管理出来なくなっています。
子供のうちは、誰かに見てもらった方が絶対にプラスに働きます。

親が見ることが出来ないのであれば、お金を払って塾に行く、という選択を取るべきです。

小学生が塾に通うメリットとデメリットは?

その小学生が塾へ通うことのメリットは何でしょうか。

一番は、単純に、基礎学力を付ける事が出来ることです。
塾で質問、予習、復習をする事で、苦手な部分の克服や、基礎的な学力を付ける事が出来ます。

ふたつ目に、学習する意欲の向上です。
中々、小学生が一人で机に向かうのは大変と言えます。
しかし、塾ならば、先生や友人がいますので、自宅での学習以上に努力出来ます。
ただ、同時にデメリットも存在します。

一番は、塾に通う拘束時間が出来てしまうこと。
子供にとって、友だちと遊ぶ時間というのは、非常に楽しい事なのですが、塾に行けばそれはありません。
また、親御さんにとっては、金銭的な負担が増えるというのも、デメリットでしょう。

中学受験を考える小学生に塾は必要か?

中学受験をするならば、ハッキリ言うと、塾通いは必須条件でしょう。
何故ならば、単純に問題が難しい、加えて、小学校の授業内容を逸脱するからです。

名門の中学校ならば、高校内容が試験の内容に組み込まれている場合もあります。
しかし、小学校の先生には、それを対処する方法がありません。

それだけの内容を自宅でするというのも、小学生には荷が勝ち過ぎています。
そうなってくると、やはり塾に頼った方が良いというのがあります。

塾に通えば、学校の進み具合を無視して、受験校や実力に合わせた進度で進んでくれます。
時間管理の面から考えても、塾に通う方が非常に有利だと思います。

小学生の塾はいつから通ったら良い?

小学生の塾はいつから通ったら良いのか

小学生の塾はいつから通ったら良いのでしょうか。

それぞれ家の状況によっても異なると思いますが、平均値としては、小学3年生、4年生、5年生の時に通わせるのが平均値となっています。
また、全体の7割近くの方が、小学生にて塾に通っているというデータもあります。

小学生の塾の開始時間と終了時間について

リセマムの「中学受験の塾選び」を参考に、大手受験塾の時間を比較しました。

まず、栄光ゼミナールさんは、4年生は、16時45分~19時10分、5年生で16時45分~19時55分、6年生となると16時45分~19時55分。大体、5時前に始まり、8時に終わるスケジュールです。

次に、サピックスさんは、4年生と5年生は、17時~20時、6年生だけちょっと延長されて、平日17時~21時に終わるスケジュール。土曜の14時~19時も授業があります。

そして、四谷大塚さんは、どの学年も平日は、13時~21時の間の間で授業となります。

こうしてまとめてみると、小学生の学校終わりの時間、17時頃から始まり、21時頃には終わるというのが、一般的な小学生の時間帯のようです。
もちろん、大手以外の塾では、もっと遅い時間帯でされている事もあるようです。

小学生の塾の平均費用・料金相場は?

小学生の塾の平均費用・料金相場

この項目の金額は、各塾のホームページに記載されている金額となります。

小学生の塾の費用・月謝はどれくらい?

小学生の塾の費用・月謝について調べてみました。
例えば、学研教室であれば月額8,000円、明光義塾が月額12,000円と、割合安い金額となっています。

ただ、年間通い続けるとなると明光義塾なら14万円、学研教室でも10万円弱と、それなりに金額が掛かります。
ただ、安いところが良い、高いところはダメという事ではありません。

時間で見ると、明光義塾は一回の授業が90分設定、学研教室は1時間程度となりますから、そんなに時間当たりの授業料は変わらない計算です。

中学受験になると授業料はこんなに掛かる

では、中学受験をするとなったら、どれだけ塾にかかるのでしょうか。
ここでは、小学校4年生から通い始めたという計算で考えます。

日能研を例に取ると、3年間で約215万円。
学年が上がると、通塾日数も増え授業料が高くなり、結果的に6年生は約105万。

小4約45万円、小5約65万円と比べても、1.5倍以上となっています。
他にも、受験直前になれば、選択講座や夏や冬の季節講習などのオプション部分を多くとらねばなりません。
結果として、さらに高額になる事も予想されます。

他の大手進学塾でも、凡そ同じくらいの計算になります。
進学実績のあるSAPIX、早稲田アカデミーは、6年生の一年間で約120万円とやや高めの設定になっています。

しかし、他の四谷大塚は約105万円、栄光ゼミナールが約95万円、市進学院が約90万円とやや安め。
受講内容や生徒の学力の状況にもよりますが、やはり三年間で250万円程度は必要になるようです。

小学生の場合はどこの塾がおすすめ?

生徒の状況によりますので、万人が万人に向けた塾というのはありません。
ここでは、受験をするかしないかで考えてみてほしいと思います。

もし受験をするのであれば、先程、料金や時間帯の説明をした大手進学塾がやはりオススメです。
受験のためのノウハウも蓄積されており、講師のレベルも高いと言えます。

受験を万全にサポートするための体制が整っていますので、受験を考えるならば、やはり大手進学塾に通われる事を考えた方が良いでしょう。
しかし、受験をしないとなると話が違ってきます。

勉強が嫌い、成績もマズいというならば、補習をメインにしてくれる塾がオススメです。
まずは、学校の授業についていくための、基礎学力を身に付けます。

どちらかというと、学研や公文式のような無学年形式ではなく、きちんと学年別に分かれた指導をしてくれる個別指導がオススメです。
逆に、勉強に興味がある、という子は、自分一人で進めていく事が出来ますので、却って学年に区切るのはよろしくありません。
無学年形式で、時間も自由にできる公文式や学研がオススメです。

小学生の塾の選び方

小学生の塾の選び方

小学生の塾の選び方について記載しています。

中学受験をしないならどんな塾がオススメ?

中学受験をしないならば、いっそ塾に通わないという選択肢もあります。
オススメの塾を聞いているのに、と言われるかもしれません。

しかし、受験をしないならば、家庭での勉強でも十分という子は存在します。
そんな子が敢えて塾に行く必要性は、そこまで高くないのです。

むしろ、金銭的・時間的な負担というデメリットが勝ってしまいます。
それでも、塾に行きたいというのであれば、「受験」以外の何かしらの勉強する、親と子供の目的を理解してくれる塾が良いと思います。

苦手科目を小学生のうちに、得意科目をとことん自宅での学習習慣を付けたい、授業を受ける姿勢や態度を良くしたい、など考えられる理由は様々あります。
今、何に悩んでいるのか、その理由を理解してくれる。
そして、解決に向けて取り組んでくれる塾が受験をしない子にはオススメです。

中学受験をするなら?

繰り返しになりますが、中学受験には非常に多くのお金が必要です。
それだけの金額を掛けるのですから、無駄には出来ません。

そうなると、やはり個人塾よりは、名前の知れた大手進学塾の方がオススメです。
安さに吊られて中小塾に入ると、当たり外れが大きく出ます。
講師や塾長のレベルが受験対応に達していなかったり、また、他の受験しない子の対処に時間を割いていたり、と対応されない場合もあります。

大手であれば一律に同じ授業をしてくれますから、この点は安心です。
しかし、大手は、授業料の高さもですが、一律の授業という点がデメリットになることもあります。

一律ということはとにかく受験なので、全員同じことをします。
とは言っても、受験校は全員異なりますから、このような対処は適切に成績が上がらない可能性があります。
親が言う弱点の補強に素早く対処できる柔軟さは、大手には中々難しいポイントです。
 
小学生の勉強に親の存在は欠かせません。
受験する子もしない子も、一番は、親を積極的に勉強に巻き込んでいくスタイルを取っている塾がオススメです。

もし小学生の子供が塾通いを嫌がり始めたら?

小学生の塾通いを嫌がり始めた場合

まず、忘れてほしくない事は、子供と言えども、自分の意見を持っているということ。
遊ぶ時間を削られ、寝る時間も削られてしまう勉強が嫌いにならないはずがありません。

過去には、小学校6年生の女の子が受験戦争に巻き込まれ自殺する事件もありました。
基本、勉強は子供にとって嫌なものなのです。
ましてや、遊びたい盛りの小学生です。

親としては、嫌がって当然という気持ちでいることだと思います。
そんな時に嫌がり始めたら、受験をしない子であれば、さっさとやめさせるべきです。

一番あってはならないのは、「塾に通うことが嫌い」ではなく、「勉強そのものが嫌い」になってしまう事と言えます。
小学生のうちに勉強が嫌いになってしまったら、そこからは地獄しかありません。

学校の授業だけが勉強ではありません。
経験を積むことも勉強と言えるでしょう。
勉強そのものが嫌いになることは、学ぶ機会を失ってしまう事に繋がります。
 
中学受験をする子であれば、一度よく話し合ってみましょう。
何故、塾通いが嫌になったのかを知ることから始めます。

受験をする気がなくなったのであれば、同じようにすっぱりと辞めてしまいましょう。
受験する子は、勉強の必要性を分かっています。

しかし、通いたくないというからには理由があります。
塾の先生なのか、成績なのか、その理由をきちんと聞いて上げましょう。

決して、頭ごなしに否定せず、言いくるめたりせず、その子供の気持ちに理解を示してあげる事です。
改善策は、家庭で話し合い、子供と親と二人三脚で見つけてみましょう。

小学生の塾のまとめ

小学生の塾のまとめ

小学生の塾通いは、確かに多くなっているかもしれません。
しかし、その中で、真実、自主的に行きたいと言い出した子供が何人いるでしょうか。

私は、その自分から勉強に積極的になれた子こそ、将来有望な子供だと思います。
子供が求めているから、塾に行く必要が生まれ、子供の意に沿わないから必要が消える。

塾に行かなければならない、という義務はありません。
お金を払う前に、そもそも親がどれだけ見てあげられるかをキチンと考え、塾通いを検討してください。


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