家庭教師の相場

子供の成績を上げたい時、学習塾に入れるか家庭教師を雇うかという選択をする方も多いと思います。
家庭教師は学習塾とは違い、完全に1対1の授業を行ってくれます。

そのため、学習塾のスタイルに合わない子供でも、成績を上げる事が出来る可能性があります。
しかし、デメリットもあり、その最たる例は費用が多くかかることです。

基本的に、家庭教師は学習塾と比較して授業料は高いとされています。
さらに、講師の交通費や教材費も別途必要な場合があるため、全体的に費用がかさみやすいです。

今回は、家庭教師の相場についてご紹介します。
一般的な家庭教師の相場を知る事で、講師の質を判別しやすくなるかもしれません。

Contents

家庭教師の料金・値段・価格・金額の相場とは?

家庭教師の料金は、講師によって異なります。
一般的に、大学生講師は安く家庭教師専門のプロは高いとされています。

指導経験が豊富なほど、料金は高くなる傾向にあります。
また、東大生や京大生など、学歴が非常に高ければ授業料が高くなる場合もあるようです。

家庭教師を雇う際には、派遣会社を通す方法と個人契約をする方法があります。
どちらも家庭教師を雇う事に変わりありません。

しかし、個人契約の方が全体の費用は、安く済む事が多いのです。

家庭教師の謝礼・月謝・授業料は学年で異なる?

家庭教師の謝礼・月謝・授業料は学年で異なる

家庭教師の授業料は、生徒の学年によって異なってきます。
例外もありますが、基本的には学年が上がれば上がるほど授業料は高くなります。

授業内容の難易度が上がるため、授業料もそれに比例する形になります。
また、学年が上がるにつれ、指導できる家庭教師の数は減っていきます。

そのため、小学生担当の家庭教師より、高校生担当の家庭教師の方が見つける事が難しいと言えます。
家庭教師の指導力は、人によって差が激しいです。

特に個人契約の場合は顕著で、指導のノウハウを全く持っていない人が担当になる可能性もあります。
相場と比較して授業料があまりにも安い講師は、避けた方が良いかもしれません。

小学生・中学受験の家庭教師の授業料の相場は?

小学生の場合、家庭教師の授業料の相場は1時間当たり1,500円~2,500円程度とされています。
小学生の家庭教師の特徴は、講師の多さと授業難易度の低さが挙げられます。

指導できる講師の数が多く、また学歴による知識の差がほとんど無い授業内容のため、授業料は比較的安くなっています。
小学生の家庭教師を探す際は、授業料の高い講師を探す必要はあまりないかもしれません。

一方で中学受験の場合、家庭教師の授業料の相場は1時間当たり3,000円~6,000円とされています。
中学受験の授業は難易度が高く独特な授業内容になるため、指導できる講師が限られてきます。

そのため、中学受験専門の講師を雇う必要があり、授業料は高めとなっています。

中学生・高校受験の家庭教師の授業料の相場は?

中学生の場合、家庭教師の授業料の相場は、1時間当たり2,000円~5,000円程度とされています。
小学生と比較すると、やはり授業難易度の面で少し高めになっています。

ただ、中学受験とは違い一般常識の内容が大半のため、指導できる講師は多いです。
私立中学生の場合、授業料の相場は中学受験の家庭教師と同程度とされています。

中学生の家庭教師を探す際は、講師による知識の差はそこまでありません。
そのため、授業料を指導力の指標にする事はオススメしません。

ただ、高校受験期は別です。
受験問題の難易度ともなると、中学レベルとは言え、完全に理解しきれていない講師は多くいます。

高校受験対策として家庭教師を雇うのであれば、多少授業料は高くとも学歴が高い講師に任せた方が安心です。

高校生・大学受験の家庭教師の授業料の相場は?

高校生の場合、家庭教師の授業料の相場は1時間当たり3,000円~7,000円程度とされています。
高校生の場合の授業内容は、中学生と比較して非常に難しいです。

通っている学校が進学校であればなおさらで、ある程度の学歴が無いと教える事すらままなりません。
志望大学によっても異なりますが、中堅大学以上への進学を希望するのであれば、大学生講師ではなくプロ講師に任せた方が無難です。

ただ、つい最近大学受験をしたばかりの大学生の方が、大学受験の対策について詳しいという意見もあります。
講師を選ぶ際は慎重に決めましょう。

医学部受験の家庭教師の授業料の相場は?

医学部受験の場合、家庭教師の授業料の相場は1時間当たり7,000円~10,500円程度とされています。
医学部受験の授業難易度は、中学生や小学生を担当する場合とは比較にならないほど高いです。

普通の大学生が担当することは不可能で、指導できる講師が非常に限られます。
大抵の場合、医学部受験専門のプロ講師か医学部に通う大学生講師が担当します。

そのため、一般的な大学受験に比べ授業料は、かなり高く設定されています。
予備校では対応しきれないような細かい疑問にも気軽に相談できる点が魅力です。

授業料以外にかかる家庭教師の費用の相場は?

授業料以外にかかる家庭教師の費用の相場

家庭教師の費用が高い原因として、授業料以外の出費が多い事が挙げられます。
具体的には、授業で使う教材費や講師の交通費、受験のお礼などです。

中でも教材費については、高額な教材を買わされるというトラブルが頻発していた時期があります。
無駄な出費を防ぐためにも、適正な費用の相場を知る事は非常に重要です。

また、派遣会社を通して契約する場合は、入会金や管理料もかかります。
入会金の相場は15,000円~30,000円、管理料は月5,000円程度とされています。

そのため、個人契約と比較して全体的な費用は高くなります。

家庭教師の教材費の相場は?

家庭教師の教材費については、負担しなくても良いという所がほとんどを占めています。
その背景には、前述した高額教材の販売による問題が関係していると思われます。

今でも家庭教師の悪いイメージとして定着しているため、教材費無料と明記する派遣会社が多く存在するようです。
しかし、少数ではありますが、オリジナルの教材を販売する派遣会社が存在するのも事実です。

市販の教材費を購入した場合、年間の教材費は一科目当たり2,000円程度です。
どの程度の教材を使用するかは講師によってまちまちとなっています。

しかし、年間の教材費が1科目当たり10,000円以上掛かる場合は、少々高過ぎる可能性があります。

家庭教師に支払う交通費の相場は?

家庭教師に支払う交通費は、基本的に実費です。
車であればガソリン代や高速代など、掛かった分だけ支払う必要があります。

派遣会社によっては、交通費の計算式が決まっている事もあり、その場合はそれに準じた料金を支払います。
交通費については講師の家が遠ければ遠いほど高くなるため、家庭教師を探す際はできるだけ近場の講師を選びましょう。

難関大学や医学部受験などの講師を雇う際は、講師の数が少ないため遠くから来てもらう必要がある場合もあります。
そのため、他の家庭教師に比べ交通費は高くなる傾向にあります。

家庭教師の合格のお礼の相場は?

家庭教師の合格のお礼については、必ずしも支払う必要はありません。
ですが、合格に導いてくれた講師に謝礼を渡す方は多いようです。

家庭教師への謝礼の相場としては、月謝の半分~1か月分とされています。
しかし、謝礼の額については家庭によって大きく異なります。

現金の他にも、図書カードや商品券などを渡す事もあります。
ただ、人によっては使い道に困る可能性もあるため、大学生講師であったとしても普通に現金で渡した方が無難です。

家庭教師の相場は個人契約と業者仲介で異なる?

家庭教師の相場は個人契約と業者仲介で異なる

家庭教師の相場は、個人契約の方が派遣会社を仲介した場合と比較して安いと言えます。
個人契約の場合、教材費と交通費は負担しなければいけませんが、仲介手数料が掛からないという点が大きいです。

派遣会社に仲介してもらう場合は仲介手数料に加え、入会金や管理料もかさむため高くなってしまいます。
また、授業料自体も個人契約の方が安くなる可能性が高いです。

個人契約の場合、授業料は講師との相談で決まり、授業料がそのまま講師の手取りになります。
それに対し、派遣会社に仲介してもらう場合は、授業料の何割かが講師の給料から差し引かれる場合があります。

そのため、それを補うために授業料も少し高めに設定されています。

家庭教師の相場はプロとアルバイトで異なる?

家庭教師の相場はプロとアルバイトで異なる

家庭教師の相場は、大学生のアルバイトよりもプロ講師の方が高いのです。
授業の指導力は、講師の指導経験に大きく左右されます。

過去に多くの生徒を担当した事がある講師の方が、当然指導力は高いです。
そのため、指導経験の少ない大学生と比較して、プロ講師の授業料は高く設定されています。

また、大学生の中でも難関大学に合格した生徒や、医学部の生徒は授業料が高い事があります。
指導力は他の学生と変わらなくとも、指導できる範囲の広さが評価されるためです。

家庭教師の相場で気を付けることは?

家庭教師の相場で気を付けることは

家庭教師の相場を調べる際には、気を付けるべき事があります。
授業料については、ホームページに記載してある派遣会社が多いと言えます。

しかし、その他の費用については、詳しく記載していない場合があるのです。
授業料が安いからと申し込んだら、入会金や管理費が非常に高かったというケースは稀にあります。

派遣会社を探す際は、ホームページや資料に料金を細かく載せているか確認する事を忘れないようにしましょう。
また、教材を販売しないと明記していない場合、別途教材費がかかる可能性があるため注意しましょう。

家庭教師の相場は1時間当たりか90分当たりどちらで見る?

家庭教師の料金を調べる際、1時間当たりの料金が記載されているものと、90分当たりの料金が記載されているものがあります。
その場合、どちらを参考にした方が良いのでしょうか?

家庭教師の料金を調べる際には、1時間当たりの料金を参考にしましょう。
家庭教師の授業は通常90分単位で行う場合が多いです。

そのため、90分当たりの料金に注目してしまう方もいるかもしれません。
しかし、相場の比較をする際は、1時間当たりに直して計算した方が良いです。

90分当たりの料金で比較をしてしまうと、月々の授業料が計算し辛くなってしまいます。
通常授業外に補習を頼む際も授業料は発生するため、1時間当たりの料金を見た方が計算しやすいのです。

知り合いに家庭教師を頼む時の相場はどうする?

知り合いに家庭教師を頼む際、授業料の設定はどうすれば良いでしょうか?
知り合いだからと安い授業料で引き受けてくれる可能性もあります。

しかし、基本的には、通常の家庭教師と同じ授業料を支払った方が良いです。
また、教材費や交通費が掛かるようであれば、それも別途支払う必要があります。

授業料は同じでも仲介料や管理費がかからないため、総合的な費用は派遣会社を通すより安くなります。

知り合いであれば、子供との相性もあまり心配しなくて良いのが利点です。
ただ、金銭絡みの頼みごとの場合、トラブルになりやすいという点には注意しましょう。

家庭教師の収入・時給・給料の相場は?

家庭教師の収入・時給・給料の相場

ここまで家庭教師を頼む費用についてご紹介してきましたが、ここでは家庭教師側の給料についてご紹介します。
家庭教師の給料は、個人契約か派遣会社を仲介するかで多少異なってきます。

個人契約の場合、大学生講師の時給は2,000円~2,500円程度とされています。
一方で派遣会社を仲介する場合、時給は1,500円~3,000円程度とされています。

派遣会社を仲介する場合、給料には指導経験や指導可能科目が重視されることが多いです。
プロ家庭教師の場合、時給は5,000円~10,000円以上と幅広いです。

個人契約のプロ講師の場合は講師が料金を決定出来るため、授業料だけ高くて結果が出ないという事がよくあります。

家庭教師の給料の相場は学歴・大学別で異なる?

家庭教師の給料には、学歴が関係する場合もあります。
難関大学に通うような生徒の場合、高校生の受験対策まで対応出来るため需要が高いです。

そのため、学歴が高ければ給料も上がりやすいという事が言えます。
ただ小中学生を対象とした家庭教師の場合は別で、学力がそこまで必要ないため学歴は重視されません。

学歴は派遣会社を通して家庭教師をする場合に重視されやすく、採用試験の結果が給料に反映されるところもあります。
個人契約の授業料設定は自由となっています。

しかし、高い授業料を設定しているのに学歴が低い場合、当然需要は低いです。
そのため、学歴に見合った授業料設定をする必要があり、多少なりとも学歴は給料に関係してきます。

家庭教師の相場まとめ

家庭教師の相場まとめ

家庭教師の相場は、個人契約か派遣会社の仲介があるかで異なります。
一般的に個人契約の方が安いとされていますが、個人契約には様々なリスクが存在するのも事実です。

家庭教師の相場をしっかり把握しておく事は重要です。
相場よりあまりにも安ければ怪しむ必要があります。

また、質の高い講師を探そうとすれば、多少授業料が高い講師に頼む必要があります。
ただ、講師の質は必ずしも授業料だけでは測れません。

特に個人契約の場合、授業料だけが高くて結果が出ないというケースもよくあります。
授業料は講師の質を表す指標の一つですが、あまり過信しないことが重要です。

家庭教師の費用を見積もる際には、交通費や教材費も含めて実際に掛かる料金を正確に見積もりましょう。


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