中学生になると授業も難しくなり、塾へ通う子供は多くなります。
子供のためならとは思いつつも、やはり塾の費用については把握しておきたい所です。
学習塾に掛かる平均費用は、小学生で約60,000円、中学生で約180,000円、高校生で約80,000円とされています。
中学生の場合、年額60,000円もの費用が学習塾にかかることになります。
成績を上げるためとは言え、決して安くない出費ですよね。
今回は、塾に通う事で費用に見合った効果が表れるのか、そもそもなぜ塾は高いのかについてご紹介します。
Contents
塾の費用はなぜ高いと感じる?
塾の費用が高いと感じる理由には、パンフレットに記載されている金額に通常の授業料しか含まれていない事が挙げられます。
塾では夏休みや春休みの期間に、季節講習を行っている所が多いのです。
短期間のうちに多くの講習を受ける事になります。
通常の授業も並行して行われるため、その期間は通常時に比べ授業料が高くなる傾向です。
また、塾によっては、パンフレットに記載されている金額に教材や学力テストの費用が含まれていない事があります。
授業料~円と書かれている場合、これらの費用が含まれていない可能性があるので注意しましょう。
塾は授業料が高い?
塾は通常の授業だけを受講するのであれば、ほぼパンフレット通りの費用だけで済む事が多いのです。
しかし、通常の授業料だけでも決して安いわけではありません。
そのため、出来るだけ費用を押さえたい所です。
塾の授業料は基本的に月謝制ですが、その金額は様々と言えます。
塾の授業料を把握する際に気を付ける事は、月々の費用ではなく1時間当たりの費用を考える事です。
塾によっては、1コマ90分当たりの金額しか記載されていない場合もあります。
そのため、1時間当たりに換算して比較しましょう。
また、比較をする際、補習の有無にも目を向けましょう。
塾によっては、補習が無料の場合もあります。
それを考慮すれば、他の塾より安く済むといった可能性があります。
塾は講師の給料・時給が高いから授業料が高い?
塾の授業料と講師の給料は、密接な関係にあります。
塾の授業料の大半は、人件費で占められています。
そのため、講師の給料が高い塾では授業料が高く、逆に講師の給料が低い塾では、授業料が安くなりやすい傾向にあります。
個別指導塾の場合、講師1人に対して生徒数人の形式で授業を行います。
そのため、より講師の給料が授業料に反映されやすくなります。
塾側としては、あまり人件費を上げ過ぎると授業料が上がり、生徒数の減少に繋がるため悩ましい所です。
レベルの高い塾は授業料が高い?
基本的に、レベルの高い塾の方が授業料は高くなりやすい傾向にあります。
理由としては、前述した講師の給料が関係してきます。
授業料の安い塾では講師の給料も安い場合が多く、その分質の高い講師が集まりにくい事が言えます。
授業料の高い塾では、給料の関係で質の高い講師がいる可能性が高いのです。
実際、進学塾では補習塾に比べ費用は高めです。
ただ、授業料が高いからと言って、質の高い授業を行ってくれる保証がある訳ではありません。
授業料だけで塾を選ぶのではなく、体験授業に行ったり口コミなどを参考にして慎重に決めましょう。
塾は教材費が高い?
塾の教材費は、塾によって授業料に含まれている場合と含まれていない場合があります。
教材費を別に取られる場合、意外と高く付く事も多いのです。
具体的な金額は様々ですが、年間10,000円から高い所で200,000円ほど掛かる塾もあります。
塾の教材には、大きく分けて2種類あります。
市販のテキストをそのまま使用する場合と、塾独自のテキストを使用する場合です。
塾独自のテキストの場合は、値段設定も独自に決められています。
そのtまえ、利益の稼ぎどころとして高めに設定する場合もあります。
塾は夏期講習・冬期講習・春期講習が高い?
塾の費用が高くなりがちな要因として、長期休暇中の季節講習料が高い事が挙げられます。
特に夏期講習は期間が長い事もあり、真面目に通い続ければ1か月半で200,000円程取られる場合もあります。
塾側としても季節講習は稼ぎどころのため、積極的に受講の勧誘をする所が多いでしょう。
言われるがまま季節講習を受けて、後から後悔するという事は避けたいところです。
長期休暇は、それまでの学習を振り返る期間として最適となっています。
そのため、季節講習を受ける事は大事と言えます。
しかし、講習を少し減らして、その分自習の習慣を付けさせるのも良いかもしれません。
塾の合宿は高い?
塾の合宿も、塾側としては季節講習と同じく稼ぎどころです。
合宿の費用は2泊や3泊で100,000円ほど掛かる事も珍しくなく、高額である場合が多いと言えます。
合宿費の内訳は、授業料の他に交通費、宿泊費、食費などとなっています。
では、実際に合宿に行って費用分の効果が見込めるかというと、そうでもない場合が多いです。
塾の合宿と言っても長くて5日ほどでしょう。
合宿中ずっと勉強漬けだとしても、移動時間や食事時間を除けば、せいぜい40時間程度勉強するのが精一杯だと思います。
さらに、勉強は復習が何よりも大切です。
授業に縛られて復習が追い付かず、合宿から帰った頃には、もう忘れてしまったという可能性も十分に考えられます。
費用の割にあまり効果が見込めないという点で、塾の合宿は高いと言えます。
小学生・中学生・高校生で塾の費用が高い順は?
個人差もありますが、生徒のうち塾の費用が高い順番は中学生・高校生・小学生になります。
中学生の場合、授業が難しくなる中学1年生の頃から塾へ通う子が多いため、3年間の費用合計が高い結果となっています。
また、高校受験に向けた補習や季節講習も多いため、通常授業以外の費用が多くなりがちです。
高校生の場合、大学受験を控えた高校2年生~3年生が塾に通う事が多いと言えます。
受験が近づくにつれて費用が増す傾向にあります。
小学生の場合、塾に通うと言っても週に1回程度のことが多いため、あまり授業料は掛かりません。
また、小学生低学年のうちから塾に通う子があまりいません。
そのため、6年間でも合計費用は少なめです。
中学受験・高校受験・大学受験の塾は高い?
中学受験・高校受験・大学受験に共通して、受験シーズンの塾の費用は高くなる傾向にあります。
受験対策の補講が多い事に加えて、学力テストや模試の回数も多くなります。
そのため、通常授業以外の費用が増えます。
中学受験をする場合、ほとんどの生徒が塾に頼り切りになります。
そのため、塾の費用はずば抜けて高いのです。
実際に私立小学生の塾に掛かる平均費用は、約220,000円とされています。
大学受験の場合、自分で勉強をする習慣が付いている場合も多く、生徒によってはあまりお金が掛からない場合もあるようです。
個別指導塾は高い?
個別指導塾は集団学習塾に比べ、授業料は高い傾向にあります。
理由としては、人件費の回収の難しさにあります。
個人指導塾では、講師一人に対する生徒の数が1~4人ほどと少ないと言えます。
そのため、その人数から講師の給料を回収する必要があります。
そして、どうしても授業料は高くなってしまうのです。
講師の給料を集団塾より下げる事で、授業料を安くしている塾もあります。
しかし、その場合講師の質も下がる事は避けられません。
よって、個人指導塾では、授業料が高く授業の質はそこまで良くないという所が多いのです。
高い塾のまとめ
塾の費用は決して安いものではありません。
しかし、子供のためならと糸目をつけずに塾に費やしていては、損をしてしまう可能性があります。
塾の費用が高くなる原因としては、主に季節講習や合宿費となっています。
それらの講習を受ける事で成績が上がれば良いですが、中には講習と銘打っておいて実際はただ宿題をやらせるだけという塾もあります。
それが費用に見合った効果を期待出来るかしっかり判断しましょう。
塾から勧められるままお金を費やすのではなく、取捨選択をする事が大切です。