塾と詐欺

子供の成績を伸ばすための選択肢として、利用するご家庭が増えている学習塾。
民間とは言え教育機関なので、詐欺とは遠いイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、学習塾を利用する上で詐欺の被害に遭う可能性はゼロではありません。
無料塾などの例外はありますが、学習塾のほとんどは営利目的で経営されています。

多くの学習塾は、子供の将来を明るくするための手助けをやりがいに活動しています。
しかし、中にはいかに相手からお金を巻き上げるかを考える学習塾がある事も否定出来ません。

今回は、塾における詐欺についてご紹介していきます。
子供のためを想って活動するべき学習塾で詐欺を働く事は、非常に許しがたい行為です。

詐欺を働く学習塾の特徴を捉え、被害に遭わないように努めましょう。
また、もし被害に遭ってしまった場合には、正しい対処をする事が重要です。

Contents

塾で詐欺に遭う可能性はある?

学習塾で詐欺に遭う可能性は十分考えられます。
学習塾と契約する際には、必ず契約書を作成します。

その契約書に書かれている内容と実際の業務に異なる部分がある場合、詐欺になる可能性が生じます。
注意すべき事として、成績関連のトラブルは詐欺に当たらない場合が多いです。

たとえ成績が上がる事を保証するという旨が契約書に書かれていようと、実際に成績が上がらなかった場合に、詐欺行為として認められる可能性は低いと言えます。
これには、成績を示す指標が曖昧である事が関係していると考えられます。

ほとんどの場合、成績が上がると言えばテストの点数が上がる事を指すでしょう。
しかし、そのテストの難易度自体も不安定ですし、たとえそのテストの点数が悪くても地力がついていれば成績が上がっているとも取れます。

そのため、詐欺行為として認められるパターンとしては、費用面や環境面に関する事が多いでしょう。

塾で詐欺に遭うケースとは?

塾で詐欺に遭うケース

学習塾で詐欺に遭うパターンとしては、3つほど挙げられます。
まず、授業内容が詐欺行為に当たる場合です。

講師の指導能力、環境に不備がある可能性が考えられます。
次に、教材が詐欺行為に当たる場合です。

用途不明の教材を購入させられたりする場合は要注意です。
最後に、広告が詐欺行為に当たる場合です。

実際には無い実績を、あたかも本当の事のように宣伝する場合がこれに当たります。
いずれも入塾前の段階で気付くのは難しく、実際に授業を開始してから判明する場合がほとんどです。

塾の授業内容が詐欺に当たる場合とは?

学習塾の授業内容が詐欺に当たる場合としては、講師の能力に問題がある事が挙げられます。
例えば、プロ講師が指導するという触れ込みで1万円の授業料を要求する塾があったと考えます。

しかし、実際に授業を受けてみたところ、担当したのはプロ講師ではなく新人の大学生講師でした。
この場合、講師の指導能力の面から詐欺行為に当たる可能性があります。

また、個別指導塾では講師1人に対して生徒が何人つくかによって、授業料が異なる場合が多いです。
マンツーマンでの授業を申し込んだはずが実際は講師1人対生徒2人だったという場合は、確実に詐欺行為となります。

塾の教材が詐欺に当たる場合とは?

学習塾の教材費が高過ぎるというトラブルはよく耳にします。
しかし、ただ教材費が高額だというだけでは詐欺にはなりません。

詐欺行為になるパターンとしては、次の場合が考えられます。
まず、学習塾で使用するからと教材を売り、結局使用しないという場合です。

自宅学習用という触れ込みがあれば別ですが、使用するからと売ったにも関わらず未使用のままというのは詐欺行為に当たります。
ただ、この場合、1度でも使用してしまえば詐欺行為にはなりません。

1ページだけ見たという場合でも使用した事に変わりないため、教材関係で詐欺行為に当たるパターンは少ないと言えます。

塾の広告が詐欺に当たる場合とは?

学習塾の広告が詐欺に当たる場合としては、本来無いはずの実績を謳う事が挙げられます。
例えば、塾のチラシなどには○○大学合格など、過去の生徒がどの学校に進学したかアピールしている事が多いです。

進学した学校以外にも、数学で20点アップ、偏差値10アップなどがよく使われます。
これらのアピールをする事自体は問題無いのですが、もし作り話だった場合は別です。

東大合格者輩出を謳っているにも関わらず、過去に東大合格者はいなかった。
この場合は虚偽広告として扱われ、詐欺行為に当たります。

また、100%成績アップなどの広告も誇大広告として扱われます。
しかし、こちらについては、成績の指標が曖昧な事もあり詐欺行為とは認められにくいです。

詐欺を働く塾の特徴とは?

詐欺を働く塾の特徴

詐欺を働く学習塾にどんな特徴があるか分かれば、詐欺の被害に遭う可能性は少なくなります。
では、そのような学習塾の特徴とは一体何でしょうか?

詐欺を働く学習塾の特徴としては、名前があまり知られていない事が挙げられます。
もちろん、無名の学習塾が全てそうとは限りません。

しかし、大手の学習塾が詐欺行為を働く可能性はほとんど無いでしょう。
そのため、消去法ではありますが、詐欺行為を働くのは無名の学習塾であるといえます。

他の特徴としては、情報が偏っている事が挙げられます。
ホームページに具体的な指導方針や授業料が記載されていない、また広告がほとんどを占めている場合は注意です。

明らかに口コミの評価が低い、逆に不自然に褒めているものしかない場合も怪しんだ方が良いでしょう。

高額塾は詐欺に遭う可能性が高い?

授業料が高額な学習塾は、講師の質も高い事が期待出来ます。
しかし、授業料が高額になるほど詐欺被害に遭いやすい事実も無視できません。

高額塾に詐欺が多い理由としては、業者側の利益を確保するためという事が挙げられます。
高額塾では、一般的な学習塾ほどの集客は見込めません。

そのため、一人ひとりの顧客から多くの利益を得る必要があります。
利益を追求し過ぎた結果、過剰な広告などをするという可能性は十分考えられます。

また、詐欺行為を働く事を前提とした経営を行う場合、少しでも一人の顧客から集金するために授業料や教材費を高額にする事が考えられます。

塾で詐欺に遭った場合はどう対処する?

塾で詐欺に遭った場合の対処

学習塾に入塾したものの詐欺の被害に遭ってしまったという場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
詐欺の被害に遭っている場合、まずはそれを証明するものを確保しましょう。

学習塾の契約書や授業料の引き落とし明細など、あらかじめ用意しておきます。
それが用意できたら、あとは警察に任せるのが無難です。

学習塾の詐欺については、対処が非常に難しいとされています。
その多くは証拠不十分で、詐欺被害に遭われたほとんどの方が泣き寝入りするという現状です。

証拠が十分にあれば失ったお金を取り戻せるかもしれません。
しかし、あまり期待しない方が良いでしょう。

塾による詐欺まとめ

塾による詐欺まとめ

学習塾を利用するにあたって、詐欺被害を受ける可能性はあります。
詐欺行為の内容としては、交わした契約書と違う授業内容であったり、虚偽広告であったりと様々です。

学習塾の詐欺については、実際被害に遭ってから対処する事は非常に困難です。
そのため、何よりも被害に遭わないように立ち回る事が重要になってきます。

無名の学習塾には入塾しない、情報をしっかり集めてから決めるなど、対策自体は難しくありません。
特に高額塾の場合、通常よりも慎重に入塾を決める事をおすすめします。

学習塾は、本来子供のためを想って活動するべき場所です。
子供の成績を上げたいという親心を利用してお金を巻き上げようなど、あってはならない事です。

詐欺被害に遭ってからでは、業者に得をさせるだけになってしまいます。
被害に遭う前の対策を心掛け、子供がきちんとした環境で勉強出来るようにしましょう。


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