高校生からは予備校へ、というのも一つの選択肢。
でも、高校生の塾通いというのは、結局どうなのでしょうか。
当ページでは、そもそも高校生に塾って必要なのか、選び方、月謝・費用などを掲載していきます。
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高校生の塾の選び方
まず最初に、高校生の塾の選び方について記載をしていきます。
何を重点に選べば良いのでしょうか。
高校生の塾代、必要な費用は、どれくらい?
高校生対応の塾というのは、担当できる講師の少なさもあり、塾が少ない傾向です。
また、どうしても専門的な科目を扱うこともあり、全体的に高額になりがち。
JS日本の塾(http://jyuku.js88.com/link/hiyou-koukou)が調べた費用は、以下の通りです。
公立に通う高校1年では、年間で56,681円。私立に通うと、77,061円。
2年生になると、金額が上がり、公立では94,666円。私立高では154,695円。
3年生では2年生より更に増え、公立校で136,647円。私立に至っては198,889円です。
大学受験に向けた高校3年生が、多くの費用を掛けている事が分かります。
予備校の場合は、もっと掛かります。
大手予備校の河合塾では、1教科あたり月額12,000円からです。
また、予備校の場合、年間契約が多いので、一度に支払う金額はもっと多くなります。
高校生は集団塾か、それとも個別指導か?
高校生の塾選びにおいては、集団と個別は性格面から選ぶ方が良いでしょう。
大勢の人間と競い合って、成績アップをと思うのであれば集団塾、一人で誰かに付いてもらってというのであれば個別指導、といったような感じです。
高校生が塾に通う目的は、大学進学がメインなので、塾側もそのように行動しています。
個別指導も集団塾も、あまり授業のカリキュラムに違いはありません。
大切なのは、生徒の性格や目的と塾の方針が合うか合わないかです。
指導方針だけではなく、講師との相性も見てください。
そもそも高校生に塾って必要?
ただ、ここで大切なことが一つあります。
それは、高校生には塾がいるのかということ。
今回は、予備校や英会話、公務員対策学校なども含めて塾ということで扱います。
そのような学校以外の勉強する場所へ、高校生は行く必要があるのでしょうか。
高校生は塾に行かないという選択肢
結論から言うと、高校生の塾は「ある人には必要」であって、「ある人には不必要」です。
極端な話を言えば、高卒で就職する人たちに、大学受験の勉強をするのは時間の無駄です。
そのような人たちが、さらに+αの勉強を求めて、塾へ行く理由は存在しません。
また、大学受験をするにしても、志望する大学によって、不必要というケースもあります。
国公立大だと、現在の主流は、センター試験を最大6教科9科目の受験が必須です。
理系だけど社会や国語(古文や漢文)、文系だけど理科や数学の受験が必要になります。
この9科目のうち、苦手科目だけ対策しに塾へというのは、高校生にはよくある話です。
しかし、先の試験体制は、あくまでも主流であって全てではありません。
また、私立大学も2教科、ないしは1教科で受験する学校もあります。
大抵その1教科は、生徒の得意科目です。
得意な科目なら、自分で勉強を進められます。
自分の進路を考え、それに向かった行動が起こせるならば、塾の必要性は下がります。
高校生1年で塾に通っている割合
そんな事を高校1年生は皆、同じように考えているのでしょう。
ベネッセ総研のデータ(http://berd.benesse.jp/berd/data/dataclip/clip0006/)によると、中3の通塾率は59.4%と、ほとんどの生徒が何かしらの塾に行っているという状況です。
家庭教師や通信教育なども加えると、ほとんど70%に近い割合です。
これが、高校生になると一気に下がり、高校1年生では16.5%となります。
塾以外を合計し、20%に届くかの割合の人数しか、学校以外の勉強をしていません。
ほとんどの生徒が高校から塾に通わなくなっているのです。
しかし、この割合も高2となると徐々に戻り、大学受験に備えた展開が待っています。
高校生が塾に行くならいつからか?
最初から高卒就職(無資格)を考えているならば、塾が必要になる時は来ないでしょう。
要資格や公務員試験ならば、そのための勉強を塾ですることもあります。
いつから通い始めるのかについては、試験の日程から逆算しましょう。
公務員試験には、難易度にもよりますが、地方中級で1年強の時間が必要とのことです。
そして、進学を考えている場合であれば、これは早ければ早い方が良いと思います。
第一に、塾は高1から高3を対象にした、3年間分の通年プログラムを用意しています。
多くの塾は、学校内容を3年1学期までに終わらせてしまい、残る時間を実践に充てます。
このようなスケジュールで進む授業へ、途中から入り込むのは結構大変です。
特に一般入試を考えているならば、1年生の入学する前から通っても損はありません。
近頃増えている、推薦入試についても同様です。
これは、常日頃からの成績が重視される試験になります。
突然、成績は上がりません。
1年生からコツコツ塾に通い続ける方が評価されるでしょう。
ただ、やはり進路がハッキリしていないと、塾には通い辛いと思います。
高校生が塾にも予備校にも行かないで大学受験をする
これは決して、不可能な夢物語ではありません。
しかし、旧帝大や早慶のレベルとなると、よっぽどの進学校でない限り難しいと思います。
逆に、なぜ進学校なら塾通いをしないで、旧帝大や早慶に行けるのか。
一番の理由は、学校で実施されている授業時間の長さが挙げられます。
他の生徒が塾を使い補う勉強時間を学校内で確保するので、余分が不要になります。
さらに、授業進度、カリキュラムの進度が他に比べて早いことが理由です。
高1~高2で高校授業内容を全て学習させ、高3は受験勉強を行うのが一般的。
受験に向けた勉強も、全部学校内で完結出来るため、塾通いを必要としません。
大学のレベルを下げれば、進学校ならば基本的にどこでもしていることです。
ただ、それでも時間や経験が不足していると考え、塾に通う生徒は多くいます。
高校生は予備校と塾、どちらが良い?
高校生からは、予備校という選択肢も考えられます。
では、高校生にとって、予備校と塾のどちらの方が良いのでしょうか。
予備校も塾も指導方針が異なりますので、一概にこっちが良いとは言い切れません。
ただ、あくまでも傾向として、高偏差値の大学へ通うなら予備校の方が良いでしょう。
単純な話、予備校は「そういう」大学へ行くための授業を展開しているからです。
東大なら東大に合格するための国数英を、京大なら京大の、とハッキリ決めています。
塾に通うと東大は無理か、と言われるとそうではありません。
しかし、スタッフや教材の質などを考えると、予備校に一歩に劣る感じは否めません。
反対に、ほどほどの大学や推薦入試を考えるなら、予備校のカリキュラムは適しません。
予備校のカリキュラムは学校を無視して進みますので、圧倒的に早く終わります。
しかし、それでは日々の定期テストの対策になりません。
推薦入試で重視されるのは日々のテストですから、この場合は塾の方が良いでしょう。
どちらが良いかという二元論ではなく、塾、予備校のそれぞれの良さを考えましょう。
高校生が塾と部活を両立させるには?
高校生でも部活を続けているという生徒は多いと思います。
そんな彼らの悩みは、塾と部活をどうやって両立させていくかということです。
なかなか難しいことだと思いますが、一番に考えてほしいのは、塾に通う目的です。
日々の成績を上げることが目的なら、苦手科目1科目に絞って通塾するのがオススメです。
苦手科目だけなので、塾の宿題や塾で勉強する時間は少なくて済みます。
通塾の回数も少ないので、部活に合わせて自由に通うタイミングを選べます。
進学を目指すなら、きちんと模試やテストの結果と相談することから始めましょう。
「皆が英語と数学で通っているから」という選択をしてはいけません。
自分の志望校の試験科目は何か、各科目の配点はどうなっているのか。
同じ英語でも英作文か、それとも長文読解か、国語も古文や漢文があるのかないのか。
要は、試験の方式、そして、自分の得手不得手で選ばなければいけないということです。
苦手だが試験にでないならば、する必要性はほとんどありません。
逆に、苦手な上に試験で必須となれば、絶対しなければ太刀打ち出来ないでしょう。
自身の状況に合わせ、対策を打つ場所を考えれば、通塾回数も少なく持って行けます。
高校生と塾のまとめ
高校生にとって、塾通いは決して必要なワケではありません。
塾に通う事ではなく、塾に通って、受験に必要なデータや情報、能力を手にすること。
これが、高校生が塾や予備校に通う目的です。
そのためには、自分の進路や目的をハッキリさせないといけません。
うやむやなまま、塾に通い続け、無駄に高いお金を払っても意味はありません。
塾が問題なのではなく、塾に通う目的がないことが問題なのかもしれません。