塾のぼったくり

学習塾の費用は、決して安いものではありません。
年間で数十万円かかる事も珍しくなく、それでも通わせる親が多いのはそれだけの価値があるからでしょう。

学習塾の特徴の一つとして、料金が不明瞭である事が挙げられます。
学習塾では、通常の授業料に加えて季節講習費の費用が多くかかるのです。

それ以外にも入塾費が必要な事や、パンフレットに記載されていない教材費などを請求される事もあります。
その費用は学習塾によって様々なため、相場が分かりづらいものです。

そのため、学習塾に必要以上の費用を請求されていても気が付かないケースが多いでしょう。
今回は、塾のぼったくりについてご紹介していきます。

今まで利用していた学習塾がぼったくりだった、という可能性はゼロではありません。
もしもぼったくりだった場合は、しっかり対処する事が重要です。

Contents

ぼったくりの塾はある?

現在、学習塾はその数を増やし続けています。
少子化が進む中で勢いが衰えないという事は、学習塾がそれだけ儲かりやすい事の裏付けでもあるでしょう。

学習塾を経営していくためには、利益を得なければ成り立ちません。
しかし中には、利益を重視し過ぎた結果、良心的とは言えない経営方針の学習塾がある事も事実。

学習塾を利用する際には、その料金がぼったくりでないか判断しておく事が重要です。
そのためには、学習塾のおおまかな相場を把握しておく事が必要でしょう。

また、実際にぼったくりの被害に遭ってしまった場合は、迅速な対応が求められます。
放っておいてもお金を搾取され続けるだけですので、対処法をしっかり把握しておきましょう。

どのような場合にぼったくり塾と言える?

どのような場合にぼったくり塾と言えるのか

では、どのような場合にぼったくりの学習塾に当てはまるのでしょうか。
ぼったくりの学習塾か判断するためには、学習塾の費用の相場を知っておく必要があります。

例として、週3回授業を受ける場合の費用の相場をご紹介しましょう。
個別指導塾の場合、月謝の相場は50,000~60,000円とされています。

集団指導塾の場合、月謝の相場は35,000~45,000円です。
学習塾ごとに費用に差はありますが、これらの相場よりも大幅に高ければ、ぼったくりの塾と言えるでしょう。

また、1コマの授業料自体は平均的でも、授業を入れ過ぎる事によって費用が高くなる場合もあります。
特に個別指導塾の場合、季節講習などの勧誘が激しいところは注意した方が良いでしょう。

個別指導塾はぼったくりの可能性が高い?

個別指導塾の場合、集団指導塾と比較してぼったくりの被害に遭う可能性は高いでしょう。
基本的に、個別指導塾は集団指導塾よりも授業料は高いとされています。

また、個別指導塾の特徴として、生徒一人ひとりで授業のコマ数が大きく異なるのです。
そのため、必要以上に授業を受ける事を求められ、費用が高くなりやすい傾向にあります。

特に、季節講習などをむやみに入れてしまうと、想定以上に多額の授業料を請求されてしまう可能性も。
さらに、個別指導塾ではぼったくりの被害に気付きにくい事も特徴です。

個別指導塾は生徒間の関わりが少ないため、保護者間の繋がりも弱い場合が多いと言えます。
そのため、保護者間の意見交換の場が無く、周りに比べ授業料が高い場合でも気づきにくいでしょう。

小規模の塾はぼったくりの可能性が高い?

ぼったくりの学習塾を見分ける条件として、大手か小規模かという事も挙げられます。
一般的に、大手の学習塾の方が良心的だというイメージがあるかもしれません。

しかし、実際は逆の場合が多いようで、大手の学習塾でぼったくりの被害に遭ったというケースをよく耳にするのです。
大手の学習塾にぼったくり被害の報告が多い理由としては、2つ挙げられます。

まず、生徒の数自体が多いために報告数が多い事です。
小規模の学習塾では生徒数も少なく、その分被害者も少ない事が言えます。

次に、ノルマの関係です。
大手の学習塾の場合、支店ごとに営業ノルマが課されている事があります。

ノルマを達成するために、無理にでも顧客から利益を得ようとする可能性は十分に考えられるでしょう。
大手の学習塾の場合、莫大な広告費を回収する必要があり、ノルマも厳しい事が多いようです。

ぼったくりの塾で被害を受けないためには?

ぼったくりの塾で被害を受けないために

学習塾でぼったくりの被害に遭わないためには、入塾前に学習塾全体の費用を把握しておく事が必要です。
いくつかの学習塾を比較し、著しく費用が高いようなところは避けたほうが良いでしょう。

また費用を調べる際、パンフレットやホームページだけの情報では不十分な場合があります。
通常の授業料は記載されていても、季節講習費やその他細かい費用は記載されていないという場合があるためです。

不明瞭な料金については、電話や面談を通じてしっかり聞いておきましょう。
それ以外にも、電話で勧誘を行う学習塾には注意が必要です。

本来、子供の学年や電話番号は個人情報として保護されています。
それを知ったうえで電話をかけてくるという事は、不正な手段で情報を得ている可能性が高いです。

そのような学習塾が良心的だとは考えづらいため、避けた方が無難でしょう。

ぼったくりの塾で被害を受けた場合はどうする?

では、実際にぼったくりの被害に遭ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
基本的に、ぼったくりの被害に対して警察を頼る事はできません。

契約内容に違反しているような場合は別ですが、あくまで両者が合意の上で授業料を支払い授業を受けているため。
そのため、一度支払ってしまった授業料を取り返すのは難しいのです。

しかし、ただ泣き寝入りをするわけにもいきません。
一番手っ取り早い対処法としては、退塾をする事が挙げられます。

お世話になっているから申し訳ない、子供がかわいそうという気持ちもあるかもしれません。
しかし、退塾しない限りはずっと同じような状態が続く事になります。

取り返しがつかない事になる前に、早めに見切りを付けましょう。

ぼったくりの塾まとめ

ぼったくりの塾まとめ

学習塾の中には、良心的とは言えない経営方針のところもあります。
利益を追求する事は大事ですが、それが行き過ぎてしまえばぼったくりと評されてしまうでしょう。

ぼったくりの学習塾の判断基準は大きく2つ。
まず、授業料自体が高い事が挙げられます。

授業料だけでなく、教材費やその他雑費が高い場合も同様です。
次に、必要以上に授業を入れられる事が挙げられます。

子供の集中力が持たないようなスケジュールの授業を強制される事や、保護者の不安を必要以上に煽って搾取するという場合です。
特に個別指導塾の場合、授業料が高すぎる事に気付けないケースが多いでしょう。

学習塾を選ぶ際には、まずこのようなぼったくりの被害に遭わないように気を付ける事が必要です。
そのためには、授業料の相場を知り、無理な勧誘が無いかなどのチェックをしておきましょう。

費用が高い学習塾でも、実績を上げていればぼったくりとは言われないはずです。
その費用に見合った価値がある学習塾か、判断する事が必要です。


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