予備校の授業

受験生であれば、予備校に通っているという方も少なくないと思います。
そんな予備校での授業、どうすれば効率的に受ける事が出来るかを考えたことはありますか?

ただ机に向かって、黒板に書かれている事をノートに書き写すだけ。
そのような授業の受け方をしている場合、もしかしたらもっと効率的に知識を得る事が出来る方法があるかもしれません。

今回は、予備校での効率的な授業の受け方、その注意点についてご紹介したいと思います。

Contents

予備校の授業はどんな感じ?

では実際に、予備校の授業とはどのようなものでしょうか。
予備校に通った事が無い方には、学校の授業とどう違うのか想像がし辛いですよね。

予備校には勉強をしたくて通っている人もいれば、受験生だからという理由だけで通っている人もいます。
そう考えると、案外予備校も学校と似たようなものかもしれませんね。

ここでは予備校の授業はどのようなものなのか、予備校の雰囲気や時間割についてなど、予備校に関する疑問についてご紹介していきます。

予備校の授業形式は?

予備校の授業形式は、少人数で行う授業から大教室の中大人数で行う授業まで様々です。
個別指導の予備校であれば、教師1人に対して1~4人程度の生徒での授業が行われます。

集団授業を行う予備校では、1クラスの人数は講座や予備校の人気により様々です。
10人のクラスもあれば、100人以上のクラスもあります。

集団授業では、実際に講師やってきて生徒に教える生授業や、映像に沿って授業を進める映像授業などの形式も様々です。
また、個別指導の場合は理解度チェックのために、質問される事が多いと言えます。

しかし、集団授業の場合は指名をされて答えるという事は、少ないという傾向にあります。
基本的に、集団授業に比べて個別指導の予備校は料金が高いです。

予備校の授業の内容は?

予備校の授業の内容は、講座により様々です。
基礎を固めるクラスから、難関大学の合格を目指すためのクラスまで広くあります。

基礎クラスでは本当に簡単な範囲から教えてくれます。
また、上級クラスでは付いていけない人が出てくるほど、難しい勉強をする事になります。

そのため、予備校に入るためには、それまでの自分の学力を把握しておく必要があります。
授業では、基本的に学校の授業の範囲より先を行います。

基礎的な範囲は早めに終わらせ、難しい問題を繰り返し解く事で点数アップを狙います。

予備校の授業に漂う雰囲気は?

予備校に通う人も様々で、大まかに本当に勉強する気がある人とそうでない人に分かれます。
その中でも受験生の多いクラスでは、ほとんどの人が勉強に対して意欲を燃やしています。

雰囲気について、受験生の多いクラスでは、危機感があるようなピリピリした空気である事が多いと言われています。
予備校にもよりますが、学校の授業以上に集中して授業を受けている人が多いと思いです。

周りがストイックに勉強している事によって、自分も危機感を持って勉強に臨む事が出来るというのは、予備校に通う上での大きなメリットであると言えます。

予備校の時間割は?

予備校の時間割は、講座によってあらかじめ決められている事が多いです。
その中でも、必修とされる授業と選択科目があったりします。

既にカリキュラムが決まっているという事は、勉強のペース配分を予備校側に任せられるメリットがあります。
しかし、必要のない勉強をする可能性があるというデメリットにもなります。

学生向けの講座と浪人生向けの講座では授業数が異なり、浪人生向けの講座の方が授業数は多くなります。
その中でも、難関大学合格を目指すような講座では、朝から夜まで1日中授業という場合もあるようです。

予備校の授業の必要性は?無駄じゃないか?

予備校の授業の必要性

実際に、大学受験に際して予備校に通う事に意味はあるのでしょうか?
せっかく安くないお金を払って通ったのに結果が出なかった、なんて事になれば時間がもったいないし、親にも申し訳ないですよね。

「予備校に通ったのに、成績が大して上がらなかった」というのはよく耳にします。
しかし、同時に予備校に通った事で、志望校に合格出来たという方も多いです。

予備校に通う事によって、成績が上がるという保証はありません。
しかし、結果を出している人がいる以上は、予備校の授業が無駄だと言い切る事は出来ないでしょう。

予備校の授業を受けに行こう

予備校の授業を受けに行こう

予備校の授業がどのようなものか知りたいならば、実際に授業を受けてみるのが一番手っ取り早いです。
大抵の予備校は、予備校への入校を検討している人に向けた無料体験授業を実施しています。

体験授業を受けることで、授業の難易度や進め方、予備校の雰囲気を知る事が出来ます。
また、同時に個別相談会や入校説明会を行っている予備校も多くあります。

予備校によっては、体験授業参加者に特典が配られる所もあるようです。
入校を検討している方、予備校がどんな所か興味がある方は、ぜひ体験授業を申し込んでみましょう。

予備校に通うならいつからが良いか?

予備校に通う時期としては、早いに越した事はないです。
理由として、高校での勉強は中学に比べ格段に難しいこと、そして一度躓いたら立ち直りにくい事が挙げられます。

勉強は、基礎の積み重ねです。
特に数学や英語ではその傾向が強く、理解していない範囲をそのままにしておくと後々響いてきます。

日頃から勉強をする習慣をつけるためにも、予備校に通うならば早い段階からをオススメします。
また、高校で学ぶ事はいわば受験のための知識です。

学校のテスト対策だけでは応用問題など、難易度の高い問題を解く機会が少なくなります。
その点で、予備校では実際に受験で、どのように出題されるかを教えてくれる事が大きな利点です。

実際に予備校に通う時期としては、高校1年生の段階から通う人が多いようです。
その後、高校2年生、高校3年生と学年を追う毎に割合は減少していきます。

予備校の授業の受け方は?

学校の授業にも言える事ですが、ノートの取り方が上手な人は成績も高い傾向にあります。
授業中に取るべき良いノートの条件とは、授業の再現が出来る事です。

カラーペンやレイアウトを駆使して綺麗に仕上げる必要はありません。
板書はもちろん、授業で言われたことや授業中に疑問に思った事をノートに書き留めておきましょう。

そうすれば、授業中だけで必死に全てを理解する必要が無く、家に帰ってからゆっくり知識の定着が出来ます。
とりわけ予備校では、テキストには載っていない点数を取るポイントなどを重点的に教えてくれる事が多いと言えます。
そのため、ノートを取る重要性が高くなります。

失敗しない予備校の授業の受け方とは?

予備校の授業を無駄にしないためには、予習と復習が大切。
なぜ予習が必要かと言うと、授業の内容を大体でも頭に入れておけば、授業に置いて行かれる可能性が低くなるためです。

例えば、授業中に一つ分からない数式があったとします。
次から習う範囲もその数式を応用した問題となった場合、その先しばらく、授業に付いていけない事態が起こります。

事前に予習をしておいて、どこが分からないかを把握しておけば、授業でその部分を集中して聞く準備をする事が出来ます。
また、復習が必要な理由は、勉強が定着の積み重ねであるためです。

エビングハウスの忘却曲線というものがあります。
忘却曲線では、人間は1日後には74%の事を忘れるという事が示されています。

個人差はありますが、授業を受けた後復習をしないで寝てしまうと、その内容の74%を忘れてしまうのです。
最低でも、授業を受けた翌日には復習をするように心がけましょう。

予備校の授業料の相場はどれくらい?

予備校の授業料の相場

大学受験用の講座を受講する場合、費用の相場は年間40万~100万円と言われています。
上記の費用は授業料だけでなく、テキスト代や模擬試験の費用も含まれています。

費用の幅が大きいのは、選択科目式の予備校が多いためです。
受講する科目数を増やせば、もちろん費用も増加します。

志望校別にカリキュラムが組まれている予備校では、それぞれのコースで費用が異なる事もあります。
決して安くはない費用がかかるので、予備校を選ぶ際には失敗しないようにしたいですね。

予備校の授業のレベルは?

予備校の授業のレベル

予備校の授業のレベルは、各予備校やその講座によって様々です。
どうせ予備校に通うのであればレベルの高い予備校に通った方が良いと思うかもしれません。

しかし、それは正解でもあり間違いでもあります。
レベルの高い予備校は、確かに教え方も上手い場合も多く、周りと切磋琢磨し合って上を目指せるメリットがあります。

しかし、そのレベルが自分よりかなり高い位置にある場合、授業についていけなくなる可能性があるのです。
授業のレベルだけで予備校を選ぶのではなく、自分の志望校や勉強方法に合った予備校を選ぶ事をオススメします。

授業のレベルが高いと感じたら?

予備校に通っていて、授業が難し過ぎると感じる時があるかもしれません。
まずは、理解度の差が周りの生徒と、どの程度あるかを確認しましょう。

周りも同じように難しいと感じていれば、単にその範囲が難しいだけという可能性があります。
逆に自分だけが理解出来ていないようなら、その授業のレベルが自分に合っていないという事になります。

集団授業では、クラス全員が同じペースで同じ範囲を勉強する事になります。
生徒一人ひとりに合わせた授業をする事は不可能なので、生徒側が手を打つしかありません。

授業に付いていけなくなる前に手を打つ

では、実際に授業のレベルが自分に合っていない時、どうすれば良いのでしょうか。
クラス替え制度がある場合、チューターに相談するか時期がくればクラスを変更する事が出来ます。

根本的な対策としては、勉強の仕方を見直すという事が挙げられます。
入校当初は授業についていけていた場合、単に勉強不足であることが言えます。

家での予習、復習の機会を見直し、今まで以上に授業の準備をしっかり行うことで解決できるかもしれません。
授業に付いていけずに退学してしまったという事態にならないよう、授業が難しいと感じた時点ですぐに対処しましょう。

予備校の授業のまとめ

予備校の授業のまとめ

予備校は、受験生の約半数が利用すると言われています。
決して安くない費用にも関わらずそこまで利用される理由は、それだけ通う価値があると考えられているためです。

しかし、予備校の授業を何も考えずに、ただ聞いているだけでは成績は上がらないでしょう。
授業の準備をしっかり整えて授業後の復習を行う事で、予備校の効果は十分に発揮されます。

自分の学力に合った予備校を選び、効率的に授業を受ける事が出来れば、大学合格への道は近くなります。


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