塾の映像授業ってどんなもの？

近頃、「映像授業を配信しています」という塾が増えてきました。
大手の予備校では、第一線のカリスマ講師の授業を配信する手法は、以前からありました。

しかし、それならば予備校の配信授業を受ければ良いでしょう。
また、ネット配信ならば、自宅で受けても十分なはずです。

わざわざ塾に通って、映像授業を受ける必要なのか？
そして、何よりも、塾の映像授業は本当に効果があるのでしょうか。

今回は、塾の映像授業について記載していきます。

Contents

塾で映像授業を受ける利点は何？

そもそも、塾で映像授業を受ける利点とは、一体なんでしょうか。
映像配信ならば、予備校はもう何年も前から行っています。
塾がする事で、生徒にとってどんな利点があるのでしょうか。

映像授業の何よりの利点は、通塾する時間や曜日を気にせずに、自分のペースで出来る事です。
予め記録されている映像を見ていきますので、生徒の通塾時間を考えずに済みます。

映像授業を配信する塾には、どれも共通した悩みを持っている事が多くあります。
それは、講師が確保出来ないという事です。

特に、地方の個人塾ほど、顕著と言えます。
教えてもらいたいのに、教えられる人がいないのでは、塾に通えません。

しかし、そこで映像授業が活用されます。
これならば、講師がいなくても授業を行う事が出来ますので、非常に便利です。

また、生徒側も好きな時間で通塾出来ますので、塾側の都合に合わせずとも済みます。
遠くの予備校まで出かけていたのが、近くの塾で受けられるのですから負担も減ります。

もう一つの利点は、どこの塾であっても、有名講師の授業を受けられるという事です。
幾ら実力があると言っても、地方の塾はアルバイト講師であることが多くあります。

そうなると、どうしても教務能力に、如何ともしがたい差が生まれてしまいます。
あの先生は分かりやすいが、あの先生はという事は塾側にとっては避けたい話です。

その点、映像授業の中で授業を行っている先生は、第一線で活躍しているプロです。
既に活躍の実績があるプロと実力がある程度のアマチュアなら、断然にプロだと思います。

また、皆に、一律の授業を行う事が出来ますので、教務能力に差は生まれません。
映像授業を配信する塾が増えているのは、塾と生徒の問題が一致したことが挙げられます。

塾も生徒も、講師の教務能力や日程調整に苦慮しています。
しかし、これを映像授業を使って、問題を解消しているのです。

しかし、映像授業は、決して良い事ばかりではありません。
映像授業ならではのデメリットも、確かに存在しています。

多くの方が疑問に思われ、そして、非常に気にされている点だと思います。
結論から言ってしまえば、映像授業は、成績が二極化するというのが本当の所です。

理由としては、映像であるという事と、授業自体が難しい事が挙げられます。
映像ですから、当たり前ですが、内容は録画されたものになります。

そうなると、疑問があったとしても、先生が目の前にはいませんから、解決出来ません。
結果的に、時間の合わない塾に通っている状況と同じに陥ってしまいます。

もう一つの問題は、映像授業は、非常に難易度が高いという事が挙げられます。
映像授業で配信されている授業の大半は、大手予備校出身の先生が行っています。

当然、大手予備校に通う生徒層は、旧帝大を筆頭に地方有名国立や名門私立大でしょう。
それ相応の内容の授業を行っていますので、基礎から上げていく生徒には難しいのです。

映像授業を受けていく上で、上記のようなデメリットは確かに存在します。
しかし、これは自分で勉強する大学受験をする高校生にはあってないようなものです。

映像授業は志望校を引き寄せる一助になるはずです。
地方では受けにくい高品質な授業を、近場の塾で何時でも受けられるという点。

この良さを、大学受験を目指すならば、最大限活用していきましょう。
まずは、授業は映像配信で受け、疑問点などを自分で調べて解消していく。

次に、塾の自習席を活用し、その他の科目についても対策を練っていく。
また、特に自分が基礎から分からない教科は、塾の授業を受けるという流れを作ります。

単に、映像授業を受けたいというだけならば、無料配信で自宅でも良いでしょう。
しかし、塾という教務の場には、それを管理する膨大な知識と実績が備わっています。

受験には成績を上げる事もですが、自己管理も非常に重要な要素になります。
塾で行えば、中々難しい、その自己管理を手伝ってくれます。

また、何をすれば良いのかも、適切なアドバイスをくれるでしょう。
塾で受けるからこその良さを最大限使って、成績アップを目指しましょう。